ローテクとアングラでマーケティング技術は育つ
古くは、士業と呼ばれる職業群が営業をしなくても食べていける世界でした。なぜなら、分厚い参入障壁があるから。その参入障壁はお国がコントロールしていて、いわば蛇口の開け閉めが国に管理されていたんですね。需要に対して供給が少ない場合、値段が上がりお客がワッと押し寄せるのが常ですから、そういう業界ではマーケティングとか意識する必要もなかったわけです。 また、戦後の日本では自由主義経済の建前を被りつつも、政府・当局による産業主導が多かった。規制と関与が大きかったんですね。テレビ業界とかを見てもらえればわかる通り、許認可事業・既得権益事業というのは独占・寡占が進みますから、当然儲かる。社員の年収も高くなる。競争が阻害されるので、必死こいてマーケティングの技法を磨いていく必要性なんかは生まれないわけです。 結局、マーケティングは海外で磨かれていくことになります。コカコーラやP&G、apple、S (さらに…)