ニセモノは社会のスパイス (古美術鑑定家・中島誠之助さん)
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO98501860W6A310C1NNP000 「物を見るというのは生まれながらの能力もあるが、あとはいい物を見ることが大事。展覧会でも秘蔵品でも見るチャンスがあったら労を惜しまずに行くってことなんです。そして常に見てないとね。私はいまだによく見に行きます。この頃はいい展覧会が多いから忙しいねえ。美術品は仕事だから当然ですけども、建築物でも景色でも、もっというと、いい音楽を聴き、いい本を読み、常に最高の水準に接して感性を高めておくことが一番の基礎になるんです」 「それからなるべく雑な物は身につけない。私が大事にしている言葉で『絹着て、ボロ着て、木綿着ず』というのがある。ゆとりのあるときは絹服を着るけれども普段はぼろでいいわけだよ。木綿が悪いわけではなくて、中途半端な暮らしをするなってこと。メリハリのき (さらに…)